
現代のオフィスでは、ネットワーク全体の品質低下が業務効率に大きな影響を与えています。回線やネットワーク機器、無線環境などの影響により、Web会議のフリーズや通信の不安定さに悩む場面も増えています。こうした課題に対し、通信環境を総合的に可視化・評価する「ネットワークアセスメント」が有効です。この記事では、その役割や効果、そしてウチダエスコの「ネットワークアセスメントサービス」についてご紹介します。ネットワーク最適化に関心がある方は、ぜひこの記事を参考にしてみてください。
ネットワークアセスメントとは?
現代ビジネスに「ネットワークアセスメント」が必要な理由
ネットワークアセスメントは、ネットワーク環境の調査・分析を通じて、表面化している不具合だけでなく、潜在的な課題や不具合の原因を特定するプロセスです。通信の不安定さは業務効率の低下として顕在化しやすい一方で、負荷の蓄積やネットワーク機器の老朽化、セキュリティリスクといった問題は、気付かれないまま進行するケースも少なくありません。定期的な診断によってネットワーク全体の状態を可視化することで、トラブルを未然に防ぎ、快適で安全なビジネス環境の維持につながります。
ネットワーク環境の「今」を見える化することが重要
ネットワークアセスメントの最初のステップは、オフィスのネットワーク環境が今どんな状態にあるのかを“見える化”して把握することです。 現状を可視化することで、普段は気づきにくい問題点や潜在的なリスクを発見しやすくなります。こうした現状把握とリスクの洗い出しは、ネットワークを健全に保ち、社員が安心して快適に働ける環境を整えるために重要なプロセスです。
オフィスでアセスメントが必要な4つの危険信号

Web会議のフリーズや場所によって繋がりにくい無線環境は、単なる不便ではなく、社員の集中力や貴重な労働時間を奪う「経営課題」です。日常的な通信の不安定さは業務効率を大きく左右するため、早い段階での気付きが欠かせません。放置すれば遅延・切断だけでなく、セキュリティ面の潜在的な問題も見過ごされる恐れがあります。こうした兆候を見逃さないために、ネットワークアセスメントを検討すべき4つの危険信号をご紹介します。
Web会議のフリーズや音声途切れ
頻繁にWeb会議がフリーズしたり音声が途切れる場合、通信速度の低下やWi-Fiの電波干渉が疑われます。特にWi-Fi接続環境では、接続するデバイス数の増加や電波の混雑が原因となることが多く、ネットワークアセスメントで原因を特定し改善策を検討する必要があります。
時間帯や場所による速度のムラ
特定の時間帯やオフィスの場所によって通信速度が変動する現象は、回線の混雑やWi-Fi電波の強度不足を示しています。こうしたムラは業務効率の低下を招くため、詳細な測定と分析を行い、安定したネットワーク環境の構築が求められます。
Wi-Fiに接続するデバイス数の過多
スマホやパソコン、IoT機器など多数の機器がWi-Fiに接続される現代のオフィスでは、過度な接続数が通信の遅延や不安定を引き起こすことがあります。ネットワークアセスメントで機器ごとの負荷状況を把握し、適切な無線機器の配置や設定変更が必要です。
「継ぎ足し」で正体不明になったネットワーク
ネットワーク機器の増設や設定変更を繰り返すうちに、構成の全体像が不明確になり、問題発生時に迅速な対応が困難になるケースがあります。ネットワークアセスメントによる現状の可視化とレポート作成で、管理体制の強化とトラブルの早期発見が可能になります。
4つのステップで進めるウチダエスコの「ネットワークアセスメントサービス」

ウチダエスコの「ネットワークアセスメントサービス」は、“ネットワーク帯域幅テスト”と“無線電波調査(無線サイトサーベイ)”を組み合わせて実施します。現状のネットワーク環境におけるボトルネックの特定から、機器リプレイス時のご提案・お客さまの状況に応じた改善策をご提案するサービスです。
※無線電波調査(サイトサーベイ)のみのご依頼も承ります。
ネットワーク帯域幅テスト
- 速度測定
- 上り・下りのデータの速度等を測定
- 数値を可視化して、現状のパフォーマンスを確認します。
ステップ1:ヒアリング・調査
正確な診断を行うためには、ネットワーク構成を正しく把握することが大切です。まずは現状を詳しくお伺いし、お客さまと共に調査のゴールを整理します。構成図や機器情報が不足している場合には、必要に応じて追加調査を行い、以降の分析に必要なデータを整えます。
※必要な情報が揃っているお客さまは、簡単な現地調査のみ実施いたします。ネットワークの追加調査は省略可能です。
ステップ2:監視用サーバ構築
データ収集用の監視用サーバを、お客さまの環境内に設置します。あわせて、既存のネットワーク機器に対して、トラフィック情報やログを出力・転送するための監視設定(SNMP等)を実施し、正確なデータ取得を開始できる状態を整えます。
※SNMP等の監視設定に伴い、ネットワーク機器の設定変更が必要となる場合があります。
※既存の保守ベンダー様が設定作業を担当されている場合には、当社より作業内容をご共有のうえ、設定のご対応をお願いすることがあります。
※監視用サーバとネットワーク機器間のSNMP通信が可能となるよう、必要な通信設定の調整をお願いする場合があります。
ステップ3:データ収集
トラフィック量、CPU・メモリ使用率などの稼働データを継続的に収集します。測定期間は、正確な傾向分析を行うために最短でも2週間から2か月設けています。
1か月のみの測定では、その月特有の特殊要因(繁忙期やイレギュラーなイベント)を排除できません。2か月以上のデータを比較することで、月ごとの変動パターンや再現性を確認し、より精度の高いボトルネック特定が可能になります。当社SEがお客さまの課題に合わせ、最適な計測期間をご提案いたします。
ステップ4:レポート作成・報告
蓄積された膨大なデータを分析し、ネットワークの課題を「見える化」したレポートを作成・報告します。 「既存の設備設定を見直すことで継続利用できるのか」「抜本的なリプレイスが必要なのか」判断をサポートします。抜本的なリプレイスをご検討の場合、当社で導入した機器を対象に、長期的な安定稼働を支える「システム保守」サービスもご用意しております。
【導入事例】ウチダエスコの「ネットワークアセスメントサービス」
今回ご紹介する当社の「ネットワークアセスメントサービス」の事例では、現状の通信実態を正確に把握するため、約2週間の継続的なデータ採取期間を設けました。今回は、既存の図面資料や論理構成図だけでは環境を把握できなかったため、並行して現地調査を実施いたしました。調査開始から最終的な分析レポートのご提出まで、約3か月の期間をかけて、確実なアセスメントを提供いたします。
※お客さまの環境によりデータ採取期間は異なりますので、ご了承ください。
次のステップについては、保守契約がある場合かつ対象内容が保守契約内である場合は、保守対応として対応いたします。
【顧客】
教育委員会様よりご依頼いただいた公立学校
【調査対象校】
5校
【学級数・児童(生徒)数】
約75学級・約1500名
※ネットワークアセスメント実施時
【課題】
特定の場所でネットワークが遅く感じる。オンライン授業の際にネットワーク遅延が起こる。
【調査目的】
学校の通信ネットワークの現状把握・通信遅延のボトルネックの把握
- 遅延のポイントや現在のネットワーク構成についてのヒアリングを行います。
- お悩みを詳しくお伺いし、調査の方向性を決定します。
- ネットワーク構成図やポート表等の情報をご提供いただきます。
- ネットワーク情報が不足しているため、現地調査を行います。(作業:4日)
- 当社社内でZabbixサーバ(PC)の初期設定、監視設定を行います。
- 当社SEが現地へ訪問。既存機器の設定変更(SNMP有効化等)、Zabbixサーバ(PC)を現地に設置します。(作業:1日)
- お客さま稼働日を対象として、データ採取を行います。※訪問作業はありません。(作業:14日)
- 当社SEが現地へ訪問。既存機器の設定を元に戻し、Zabbixサーバ(PC)を引き取ります。(作業:1日)
- 収集したデータを分析してレポートを作成します。
- 現状の報告と、改善点に関する簡易的なご説明を行います。(作業:1日)
実際の「ネットワークアセスメントサービス」で使用したレポート
ウチダエスコの「ネットワークアセスメントサービス」を活用し、頻発していたネットワーク障害の改善点を示したレポートをご紹介します。以下はレポートの一部抜粋であり、内容はお客さまの環境によって異なります。
※レポートには一部モザイク加工をかけています。



次世代オフィスの「ネットワークアセスメント」をプロに任せてみませんか?

快適なオフィス環境に安定したネットワークは不可欠ですが、その不調は目に見えにくく原因特定も困難です。ウチダエスコは最短2週間から2か月の継続調査で「真の課題」を可視化。客観的なデータに基づき、最適な改善策を提案します。確かな根拠に基づいたネットワークづくりを、プロが全力でサポートします。未来の働き方を支えるネットワークづくりを、専門家の力でより確かなものにしてみてはいかがでしょうか。
