学校法人清泉女学院 清泉女学院大学・短期大学 様
ICT教育(教育現場のICT化)の導入事例
2019.06.21

授業収録システムや遠隔授業に対応したAVシステムなど、使いやすさを追求。 最新ICT基盤により、教育環境を構築・運用サポート。

教育環境のICT化支援をさせていただいた「清泉女学院大学」様の導入事例をご紹介いたします。

清泉女学院大学では、2019年4月、4年制の看護学部看護学科を長野駅東口の駅前に開設。その際の校内ネットワークの設計・構築、工事、OA機器や特注什器の導入、実習授業の収録システムや遠隔授業といった授業システムの構築などをウチダエスコがワンストップにて担当しました。導入の経緯やシステム・什器の特徴などについて、同大学システム室長の坂口 修一氏に伺いました。

(2019年4月取材)


運用サポートでの信頼と提案力
実績を踏まえて、キャンパス立ち上げのパートナーを選択

清泉女学院大学様では、2017年に看護学部設置の方針が決まり、約2年で新しいキャンパスを開設することになりました。 システム室長の坂口氏は

「看護学部という法人として初めての学部で、しかも新キャンパスです。ゼロから立ち上げるというめったに経験することのないプロジェクトでした」
と語ります。

そこで、坂口氏は既存の上野キャンパスでICTシステム基盤の運用サポート・保守を委託していたウチダエスコに相談をします。

「ウチダエスコには、2018年、サーバやパソコンの更新を依頼しました。今までの運用サポートに対する信頼と、運用管理の簡素化や問題が発生しにくいシンプルな構成、コスト削減など提案内容がよかったのです。 その流れを受けて、キャンパスの立ち上げにあたり、校内ネットワークやサーバなどのICT基盤の構築、パソコンや机などの機器や什器の導入などを依頼することになりました」(坂口氏)。

(2019年4月取材)

運用サポートでの信頼と提案力
実績を踏まえて、キャンパス立ち上げのパートナーを選択

清泉女学院大学様では、2017年に看護学部設置の方針が決まり、約2年で新しいキャンパスを開設することになりました。 システム室長の坂口氏は
「看護学部という法人として初めての学部で、しかも新キャンパスです。ゼロから立ち上げるというめったに経験することのないプロジェクトでした」
と語ります。

そこで、坂口氏は既存の上野キャンパスでICTシステム基盤の運用サポート・保守を委託していたウチダエスコに相談をします。

「ウチダエスコには、2018年、サーバやパソコンの更新を依頼しました。今までの運用サポートに対する信頼と、運用管理の簡素化や問題が発生しにくいシンプルな構成、コスト削減など提案内容がよかったのです。 その流れを受けて、キャンパスの立ち上げにあたり、校内ネットワークやサーバなどのICT基盤の構築、パソコンや机などの機器や什器の導入などを依頼することになりました」(坂口氏)。

システム室長の坂口 修一氏
システム室長の坂口 修一氏

他大事例の見学、導入システムの選択、
仕様の決定などをウチダエスコと二人三脚で決定

新設学部の立ち上げとなるため、何が必要なのかわかりません。そこで、どのような学習環境を用意すればよいのかを知るために、坂口氏はウチダエスコの担当者と一緒に学部長の当時の職場を訪問し、実際に看護学部の授業風景を見学します。また、ウチダグループ主催のセミナーなどにも参加し、機器や設備をどのような仕様にするか、ウチダエスコと協議を重ねました。

「最終的に依頼をしたのは、校内ネットワークの設計と構築、機器導入、情報処理室・教室・実習室などのシステム構築、OA機器の導入などです。遠隔授業や授業収録ができるシステム導入は必須で、無線WiFiと校内LANなどによりどこからでもネットワークに接続できるようにしたいという要望も伝えました」(坂口氏)。

【実習室(授業収録システム)】

ベッドが並ぶ病室を再現した実習室。天井に設置したカメラで教員の実演を撮影し、教室各所に設置されたモニターに映し出される仕様となっています。教員の処置を手元まで見ることができます。授業は録画され、復習用教材としての活用も想定しています。

【教室】

84人収容の教室が同じフロアに4つ並んでいます。全教室の壁を開放することで、大教室としても使用可能です。教室の使い方にあわせて、すべてのAV機器を連動して使うことも、独立させて使うこともできる仕様になっています。
4つの教室のうち1つは、遠隔授業に対応した設備を設置。上野キャンパスとつないで、同じ授業を両方のキャンパスで受けることができるようになっています。

【各教室のAVシステム】

ソコンやプロジェクターを活用した授業ができるように導入したAV機器は、どのような機器を持ち込んでも接続できるようになっています。学校法人への機器導入の経験が豊富なウチダエスコならではの配慮として、「特定のスイッチをひとつオンにすれば、全機器が起動する配線」「全ての教室に機器は同一のものを導入」など、教員が操作に迷いにくいシステムになっています。

【情報処理室】

教室数が少ないため、情報処理室として使わない時は、自習室としても活用できるように配慮。机は内田洋行製の特注品で、パソコンを使わないときは広く使えるように、天板はガラス製で、下段にキーボードを置けるようにしています。また、白系の特注什器にあわせてモニターやキーボード、マウスも白に統一しました。

【多目的ホール(ラマリョホール)】

もっとも意匠にこだわったところで、音響設備をウチダエスコが担当しました。空間全体を、教会をイメージして白に統一したため、スピーカーも空間に合わせたデザインのものを選んでいます。使わない時は片づけられるよう、移動用の台座は特注品です。

「特にこだわったのが、情報処理室とラマリョホールです。情報処理室のパソコンの周辺機器やラマリョホールのスピーカーは白でお願いしました。机やスピーカーの台座はオリジナル製作です。良いものができたと思います。おかげで、情報処理室の机はとても評判がよく、自分用に購入を希望している教員もいるほどです」(坂口氏)。

一般的にパソコンメーカーに依頼すると、パソコンとモニターやマウスなどの周辺機器がセットになっていて色が選べないことが多いのですが、ウチダエスコの場合は、様々なメーカーから最適な機器を選定し、その保守までを担当できるマルチベンダーならではのご提案が可能です。また、机やラック、棚などオフィス家具のオリジナル製作は内田洋行の得意とするところです。ウチダグループの強みを様々な場面で発揮することで、清泉女学院大学のご要望を叶えることができました。

今後の拡張性を視野に入れて、
ミニマム、かつ、柔軟に対応できるシステムでスタート

「建築会社からの校舎の引き渡しが2019年2月末。3月末までに完成している必要があったので、ウチダエスコには、引き渡し前から建築現場に入っての作業をお願いすることになりました。短い期間にもかかわらず、対応してもらったことに感謝しています」

と語る坂口氏。
今後の展望をお聞きしたところ、

「看護学部はまだ始まったばかりです。何が必要なのか、各機器がどのような使われ方をするのかを事前に予測するのは難しかったので、今回は必要最低限の設備を厳選して導入しました。運用が始まれば、きっと、新たなニーズが出てくるでしょう。現場からの要望に応えて、充実させていきたいと思っています。ウチダエスコには今後も良きパートナーとしての関わりを期待しています」

と続けてくださいました。

今回の施工は、当初より必要最低限の設備導入ということがわかっていたため、今後の発展にあわせて柔軟に対応できるシステムを構築しています。今後、さらにご要望にあわせたシステム拡充と運用サポートを行っていく予定です。

お客さまについてCLIENT

学校法人清泉女学院 清泉女学院大学・短期大学様

学校法人清泉女学院 清泉女学院大学・短期大学 様

ホームページ https://www.seisen-jc.ac.jp/
所在地 長野県長野市栗田1038-7 (長野駅東口キャンパス)
学校の紹介 1961年長野清泉女学院高等学校の敷地内に「専攻科」が創設されたのが始まり。2003年清泉女学院大学として開学された。キリスト教の建学の精神をより親しみやすく伝えるために、「こころを育てる」というメッセージを学内外に発信しており、学生はみな、キリスト教に基づく人間学やキリスト教概論などを学んでいる。 2019年に看護学部を設置。全員が必修で「災害看護」を学ぶ。看護学部のある長野東口キャンパスは新幹線の停車駅であるJR長野駅の駅前にあり、災害時の避難拠点となるべく設備を備えている。

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