クラス全員の状況がひと目でわかる出席簿、用途に合わせた成績表……
学校のご要望にお応えした『スコーレV3』の機能を紹介
校務支援システムの使い方は学校によってさまざまです。『スコーレ』をお使いの学校からも「こういった使い方はできないか」「こういった機能があると便利」というご相談をいただくことがあります。『スコーレ』はそうした声にできる限りお応えしています。
今回は、学校からのご要望に合わせて開発し、標準機能として提供している機能や帳票をご紹介します。他校の課題解決のために開発した機能が貴校の校務改善のヒントになるかもしれません。ぜひお読みください。
選択授業が多くても、出欠状況がひと目でわかる「出席簿」
授業形態が多様化する現在、必ずしも「クラス全員が同じ教室で同じ授業を受ける」とは限りません。そうした中、ある学校から「当校では授業ごとに教室を移動するので、クラス単位での生徒の出欠状況をリアルタイムで把握するのが難しい」とのご相談をいただきました。
『スコーレ』ではこれを受け、出席簿の新しい帳票を開発しました。紙の出席簿に近いレイアウトで、クラス全員の出欠や欠課の状況を一覧できるものです。
累計表示では、個々の生徒の学期や年度ごとの出欠状況がひと目でわかります。欠席や欠課が多い生徒の生活指導に生かしたり、単位不足に気を配ったりするのに役立ちます。日計も出欠を入力するとリアルタイムで表示され、その日・その時間の出席者、欠席者、遅刻者などの総数を確認できます。
選択授業が多い学校や、単位制総合学科がある学校、出欠管理をこまめに行いたい学校におすすめの帳票です。
成績表の個別ニーズに対応。年間の素点を一覧できる「試験成績個人票」
新学習指導要領の実施に伴い、「観点別評価を通知表に記載したい」という学校が増えました。このため『スコーレ』も通知表の見直しを行い、現在は観点別評価の項目を設けた様式もご用意しています。
しかし、従来より評点と評定を記載していた学校から「この機会に、素点も記載したい」とのご要望をいただきました。この場合カスタマイズで追加することもできますが、別途費用がかかるうえに、「項目を増やしすぎると読みにくくなってしまう」というレイアウト上の問題もあります。
そこで新たにご用意したのが「試験成績個人票」です。素点の結果を個人単位で年間通して確認できる帳票で、通知表と合わせて生徒に渡すことで、成績全体を把握することができます。
成績表の帳票はかねて複数ご用意していますが、伝えたい情報は学校ごとに多岐にわたるので、網羅しきれない場合もあります。今回ご要望があった「年間の素点」も既存の帳票ではカバーされていない情報だったため、新しい帳票をご提供することで解決しました。
こうした帳票を活用すれば、カスタマイズの手間や費用をかけずに、生徒に知らせたい情報を効率よく抽出することができます。ぜひお役立てください。
「ABC」以外の評価も可能。新機能で学校に合わせた観点別評価の運用をサポート
前項でも触れたように、今年度から高等学校でも観点別評価が行われるようになりました。先生方が業務をスムーズに進められるよう、『スコーレ』でも各種機能を検討・導入しています。
「ABC」以外の評価基準も入力可能
観点別評価では評価の規準が学校に委ねられていることもあり、各学校で独自の工夫がなされているようです。ある学校でお聞きしたのが「ABCの3段階だと生徒の頑張りを正確に評価しにくいので、当校では校内資料として『A、B、C、D、E』の5段階を設けて評価を行っている」というもの。他にも、ある中高一貫校では「中学校と高等学校で評価基準をわけている」という話がありました。
これについて「スコーレでも何か対応できないか」とご相談をいただき、今回新たに「ABC」以外の評価基準も登録できる機能を追加しました。複数段階まで基準を設けることができるので、学校の方針に合わせた柔軟な観点別評価の運用に役立ちます。中学校と高等学校で別の規準を登録することも可能です。
始まったばかりの観点別評価に、実践の中で試行錯誤している最中という学校も多いのではないでしょうか。今後もさまざまなニーズが発生することが考えられますが、『スコーレ』ならイレギュラーな評価方法にも対応できます。
エクセルデータは全角でも小文字でもOK
『スコーレ』は、観点別評価の入力をエクセルからのコピー&ペーストで行うこともできます。その際、エクセルデータの「ABC」は全角・半角、大文字・小文字のどれで入力してもよく、混在していても問題ありません。自動で大文字の半角に変換して登録されます。
観点別評価の入力は、学年末のみの年1回、多くても学期ごとの年3回程度の作業のため、操作頻度が低く、記入ルールを忘れがちです。細かいルールを気にせず入力できることで、スムーズに作業が進められます。
▼『スコーレ』の観点別評価に関する機能は、こちらのコラムでも詳しく紹介しています。
様式変更にも臨機応変に対応。細やかな機能で指導要録の作成を効率化
指導要録は、高等学校では2022年度の新1年生から、中学校では2019年度から二度にわたり、新たな様式に変更されています。このタイミングで『スコーレ』にも、指導要録の作成・管理をより効率化する新機能を追加しました。今後の様式変更に役立つ機能と合わせてご紹介します。
入力可能な残り文字数を表示
所見を入力する際、入力可能な残り文字数が表示されるようになりました。「所見欄を8割は入力したい」という学校から、「残り何文字入力できるかわかるようにできないか」との要望をいただき、新しく追加した機能です。
所見欄の枠数は複数パターン用意
「総合的な探究の時間の記録」は、学校のカリキュラムに合わせて枠数を選択することができます。文部科学省の参考様式では「学習活動」「観点」「評価」の項目が一枠ずつ設けられていますが、『スコーレ』ではこの様式に加えて、各項目に学年ごとの枠を設けた様式も用意しています。
※枠数は『スコーレ』導入時に選択します
・在学期間を通じて同じテーマを学習する学校におすすめ
・学年ごとに学習テーマが変わる学校におすすめ
校務支援システムでの指導要録の作成は、「高校3年生の場合、調査書のデータを複写することで作業を効率化できる」という点が大きなメリットですが、各帳票の様式が一致せずデータを連動しにくいケースもあります。さらに、指導要録と調査書の様式変更が異なるタイミングで行われるため、対応に苦慮する学校も少なくありません。『スコーレ』はそうした事情も想定し、臨機応変に活用いただけるよう複数の様式を開発しています。
同様に「総合所見及び指導上参考となる諸事項」欄も枠数を選択できます。
▼詳しくはこちらのコラムで紹介しています。
ファイリングに便利な余白設定や、空欄の斜線設定でより見やすく
指導要録を印刷する際、左側の余白を広く設定できるようになりました。電子化の話題も増えている指導要録ですが、多くの学校で印刷して保管されています。「とじしろがあるとファイリングしても読みやすい」という声に応えて、機能を追加しました。
このほか、空欄には斜線を入れて印刷することができます。「4学年枠のレイアウトを使用しているが、4学年の欄は使わない」という場合に便利です。これは調査書に以前から設けていた機能ですが、指導要録でも使用できるようになりました。
余白と斜線は、印刷設定画面で選択できます。
まとめ
『スコーレ』はこのようにユーザーの皆さまの声にお応えしています。観点別評価の導入が校務に大きな影響を与えているとおり、今後もあらゆる要因で校務支援システムの運用ニーズは変化し、また多様化していくことが予想されます。「校務支援システムの導入を考えているがこんなことはできる?」「すでに導入しているがもっとこんなことがしたい、こんな風に変えられたら」など、ご要望があればぜひご相談ください。機能面、費用面など、貴校にとって最適な方法で校務を効率化できるようサポートいたします。
『スコーレ』の実際の操作や画面の動きをご覧いただける「オンラインデモ体験」を随時開催しています。
校務支援システムの導入・運用に関するご相談にもお応えしています。ぜひ、ご参加ください。