関東学院中学校高等学校 様
校務支援システム スコーレの導入事例
2026.02.09

校務支援システム「スコーレ」導入のポイントは、成績・出欠・個人情報の統合。
クラウド化と保護者サービス連携で校務DXを推進

関東学院中学校高等学校は、創立100年以上の歴史を誇る学校です。大学を含む学院全体では140年以上の伝統があります。キリスト教教育の理念に基づき、「人になれ、奉仕せよ」の校訓のもと、STEAM教育に宗教(Religion)を加えた独自の「STREAM教育」を実践しています。

同校は、旧校務支援システムの課題と生徒情報の一元管理の必要性から、ウチダエスコのクラウド版「スコーレ」の導入を決定しました。導入を主導した先生方に、経緯や導入後の効果についてお話をお伺いしました。

10年超のオンプレミス運用が招いた「情報の分断」と機能不全

同校では、10年以上にわたり、自校でシステムやサーバーを管理するオンプレミス型の校務支援システムを使用していましたが、運用においていくつかの問題が発生していました。教務を担当する渡邊先生は、当時を振り返り次のように語ります。

渡邊先生

「たとえば、日々の出席・欠席の記録はあっても、授業ごとの欠課の記録と連動していないため、皆勤賞の判定ができないという問題がありました。また、システムの不具合でデータが突然消失するトラブルも経験していて、運用上の不安が常にありました」

続いて、校務支援システムの導入を本格的に検討することになったきっかけについて、当時教務部長を務めていた小出先生にお聞きしました。

小出先生

「最も大きな課題となったのは、システムが生徒の情報を統合的に管理できていなかった点です。旧校務支援システム上にあるのは成績と出欠の情報だけで、顔写真、住所、保護者などの個人情報は、紙の台帳や別のシステムでバラバラに管理していました」

さらに、1500人を超える生徒の情報を管理する際、データの一括読み込みには時間がかかり、エラーが出ると最初からやり直しになるという不具合も発生していました。
これらの問題を根本的に解決するため、校務支援システムの刷新が検討されました。

クラウド化と保護者サービス連携を重視、トータルシステムとしてスコーレを選択

旧校務支援システムの限界を迎え、刷新を決めた同校が、なぜクラウド版のスコーレを選んだのでしょうか。選定の経緯についてお聞きしました。

小出先生

「いくつかのシステムを比較検討したのですが、価格、機能、企業の信頼度などで納得できるものが見つかりませんでした。そんな中、2023年6月に開催された教育関係者向けの展示会(NEW EDUCATION EXPO)でウチダエスコの『スコーレ』と出会いました」

導入の決定的な要因となったのは、増え続けるサーバー管理の負担軽減でした。

小出先生

「校内には多くのサーバーがあり、それらの管理に大きな負担を感じていました。クラウド化すれば、校内に専用のサーバーを置く必要がなくなるので、メンテナンス負担が大幅に軽減されると期待しました」

小出博幸教頭先生(導入時は教務部長)

渡邊先生

「以前のシステムは、学期末の試験期間などで50人ほどが一斉にアクセスすると、動作がすごく重くなったり、フリーズしてしまったりすることがありました。スコーレは画面が見やすい上、動作が非常に軽快で、集中アクセスでも問題ないという点も魅力でした」

そして、最も重視したポイントの1つが、「情報の分断」の解消と保護者サービスとの連携でした。

小出先生

「以前は、保健室や事務室が持つ生徒の個人情報は別のシステムで管理していました。また、保護者との連絡用に使用していたサービスは、校務支援システムとは連動していませんでした。スコーレは、保健室や事務室で記録していた個人情報も一元管理できること、保護者連絡サービスとの連携が可能なので出欠管理がしやすくなることが導入の決め手になりました」

導入にあたっては、事務長や図書情報部長、教務担当などさまざまな立場の意見を聞き、満場一致でスコーレに決定しました。

カスタマイズとデータ移行支援のおかげで、スピーディーな導入を実現

スコーレの導入決定後、2024年4月の本稼働に向けて約半年をかけ、カスタマイズを実施しました。特にこだわったのは、学校の内規で決まっていた通知表の様式です。

小出先生

「うちの通知表は表示する項目に独自ルールがあるんです。スコーレの標準機能では様式が合わなかったので、従来の通知表と同じ様式になるようにカスタマイズしてもらいました」

※スコーレの通知表機能は、20以上の項目について表示・非表示を切り替えられるため、標準機能でも高い柔軟性をもって対応できます。一方、関東学院様ではレイアウトや表示項目が独自に指定されていたため、円滑な運用を実現するために個別のカスタマイズを行いました。

渡邊先生

「項目の順番なども以前の見た目にできる限り近づけてもらったことで、大きな混乱なくスムーズに移行できました。また、データ移行サービスのオプションを利用して、旧システムのデータを新システムに移行する作業も行ってもらいました。カスタマイズ、データ移行も含めて導入決定から半年でスピーディーに導入実現できたのは、ウチダエスコの支援のおかげです」

こうして、校務の効率化、クラウド移行、事務室保健室との情報連携、保護者サービス連携を実現するトータルシステムとして、2024年4月からの本稼働がスタートしました。

「情報の分断」解消で実現した業務効率化と生徒指導への活用

導入から1年半を経て、クラウド版スコーレは順調に学校に浸透しつつあります。

渡邊先生

「部活動の登録データを次年度にそのまま引き継げるようになったことや、成績入力時にコピー&ペースト機能を利用できるようになったことは、地味ながらも大きな改善点です。旧校務支援システムでは、年度変わりに教員がデータを手動で登録し直す必要がありました。そのため、入力ミスが発生しやすく、無駄な手間も多かったのですが、その問題を解消することができました。」

また、以前は紙や複数のシステムで管理していた生徒の顔写真の登録作業や、年度の引き継ぎ作業も効率化され、大幅に作業時間を短縮することができました。

小出先生

「クラウドへ移行したことにより、システムが軽快に動くようになったのも大きいですね」

教務を担当する渡邊真悟先生

そして、最も期待していた「情報の分断解消」も実現しました。システム上で生徒の基本情報から成績、出欠情報まで即座に確認できるようになったことで、たとえば、トラブルが生じて、管理職が特定の生徒やその保護者と急に面談する必要が生じた場合でも対応できています。

また、養護教諭が管理している保健室への来室記録などの健康情報も、必要に応じて担任が閲覧できるようにし、「どの生徒が、どの授業を休みがちか」といった情報を多角的に共有できるようになりました。

さらに、文部科学省の学習指導要領や書式変更への対応は、スコーレの月額使用料に含まれており、適切な時期に追加費用無しでバージョンアップが行われることも、大きなメリットです。

小出先生

「以前は、学習指導要領変更のたびに、システムへ反映するためのひな型を教員側で検討し、業者に依頼する必要がありました。今は、ウチダエスコがやってくれるので、大きな改訂があっても怖くありません」

また、今回の導入の核である保護者連絡サービスとの連携も、迅速な情報共有に貢献しています。

渡邊先生

「保護者からの出欠連絡が、システムで一元管理できるようになったので、入力の手間やミスが減りました。住所変更の連絡を事務室が受けたら、システム上ですぐ担任にも伝わるなど情報共有もしやすくなりました。学校行事や保護者会の連絡、アレルギー調査のアンケート収集といった多様な連絡業務に活用しています」

進路指導へのデータ活用に期待

最後に、今後、スコーレをどのように活用したいと考えているかをお聞きしました。

渡邊先生

「権限設定などまだ使いこなせていない機能もあります。たとえば、学年主任なら使用できる機能はここまでといった形で、もう少し権限を厳密に細分化して、生徒指導などで活用できるようにしていきたいですね」

小出先生

「業務効率化で生まれた時間を、他の業務にあてていきたいですね。たとえば、これまで蓄積してきた生徒のデータを進路指導に活かしたいという展望があります。これにはスコーレの進路管理機能が使えるのではないかと思っています」

現状、卒業生の情報や進路指導の記録はExcelで管理されている部分もあるため、これをスコーレに一本化することで、担当教員が変わったとしても情報がスムーズに伝わり、誰でも必要な時に検索できるようになることに期待を寄せているそうです。「生徒一人ひとりに向き合う時間を確保し、教育の質を一層高めていきたい」と先生方は語ってくださいました。

お客さまについてCLIENT

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ホームページ https://kantogakuin.ed.jp/
所在地 神奈川県横浜市南区三春台4
学校の紹介 関東学院中学校高等学校は、中高一貫の共学校です。三春台の丘に広がる広大で緑豊かなキャンパスを有します。キリスト教の普遍的価値を土台に、生徒が個性を発揮できる、のびやかな校風を育んでいます。同法人内に大学がありますが、多くの生徒が外部大学に進学しており、進学校としての側面も併せ持っています。

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