2023.07.14

コスト削減に向けた有効な対策は?物価高騰の背景と経費節減のポイントを解説

ほぼ全域にわたる物価高騰が続くなか、企業にとってコスト削減は生き残りをかけた戦略の一つとなっています。事業への影響を回避しながらコストを抑えるためには、どのように考えていけばよいのでしょうか。今回は、物価高騰の原因を確認しながら、企業が行うべき有効な対策を解説していきます。

はじめに、物価高騰の状況とその背景を解説します。

なぜこんなに値上がりが続いているのか

値上がりの現状

モノの値上がりは、企業運営をしていくなかでも随所に感じられます。しかし、具体的な物価の現状はどのようなものなのでしょうか。総務省の発表によると、2023年(令和5年)4月分の消費者物価は2020年を100として105.1 、前年同月比では3.5%の上昇、前月比(季節調整値)は0.6%の上昇となっています。

生鮮食品を除く総合指数は104.8で、事業を進めるうえでも大きな影響のあることがわかります。

価格高騰の背景

物価高騰の背景には、複数の要因があります。2021年から原材料となるものの価格が上昇していますが、これはコロナ禍からの回復により経済が回復し、世界的な需要が増加しているためです。また、2022年のロシアによるウクライナ侵攻により一時的に多くの物品の共有がストップしたため、混乱を招いたことも要因の一つといえます。

経済活動が活発化するなかで、小麦や食用油、水産物、原油・天然ガスなどのエネルギー価格に影響を与え続けているのが現状です。さらに、2022年の急激な円安により、国内での価格高騰に拍車がかかる事態となりました。原材料の多くを輸入に依存する日本では、円の価値が下がった分だけ商品に上乗せせざるを得ません。これらの複合的な要因により価格高騰が継続している状態です。

今後の見通し

2023年に入っても物価が落ち着く様子は見られません。依然として、値上げが予定される企業に関するニュースが日々続いています。値上げが継続しているのは、過去の円安によるコスト上昇や電気代・ガス代の上昇、人件費の増加などが要因です。各企業による商品やサービスへの積極的な価格転嫁は、今後もしばらく続く可能性が高いと見られます。

急激な物価上昇ペースは、2023年後半に鈍化することが見込まれていますが、それでも物価高騰が収束するペースは遅いと考えられています。

企業においてコスト削減をする意義

企業においてコスト削減をする意義や効果は、以下の通りです。

高騰する電気代や物価は、企業の収益に負担をかける要因の一つです。コスト削減を通じて、競争力を維持するための投資への余裕を生み出すことが期待できます。              

高騰する経費に対して効果的な節約策を見つけることで、企業はより良い利益を上げられます。窮状を脱したあとも、将来的に役立つノウハウとなり、永続的な利益の最大化に貢献するでしょう。

企業は、コスト削減を通じてリスクを軽減し、持続可能性を確保することができます。効率的な物流戦略や省エネルギーの導入によって、環境負荷を低減しながらコストを削減することが可能です。企業としての社会的責任を果たすうえでも、SDGsの取り組みとからめたコスト削減が求められます。

多くの企業は、高騰する物価に対応するために製品やサービスの価格を上げざるを得ない状況です。コスト削減の実施で、値上げ幅を抑え、価格競争力を維持することが可能となります。

コスト削減の具体的な有効策

企業は、コスト削減の重要性を理解したうえで、現実性のある施策を考えていくことが必要です。

コスト削減につながる有効策

企業が電気代や物価、物流費の高騰に対してコスト削減をするためには、以下の方法を検討することが求められます。

エネルギー
効率の向上
電気代、空調設備、事業関連設備など、プランや機器類の見直しを図り、
効率性向上を図る
原材料や資源の見直し代替材料の検討、調達の効率化など、原材料にかかるコスト抑制を目指す
生産プロセスの改善生産ラインの合理化や効率化、在庫管理の最適化、輸送ルートの最適化による生産プロセスの合理化、効率性向上を検討する
テクノロジーの活用自動化、ロボット技術の導入、データ分析や予測ツールの活用による
需要予測や在庫管理の最適化により、人件費を抑えながら生産性の確保に努める
経費管理の見直し消耗品・印刷コスト・コスト効率の高いサプライヤーなど
経費管理を見直す

ウチダエスコのサービスでコスト削減を実現

ウチダエスコでは、コスト削減が可能となる以下のようなサービスを提供しています。

LEDへの取り換えで省エネと取り換え負担軽減が実現

蛍光灯からLED蛍光灯に変更した場合、消費電力は約30~70%削減が可能です。LEDの寿命は、約40,000時間点灯と、蛍光灯に比べて4倍以上も長いのが特徴で、1日約10時間の点灯でも10年以上使用できます。コストパフォーマンスが高いだけでなく、交換にかかる手間を軽減できるでしょう。古いLED照明をご使用の場合も電力やCO2の削減が見込めるため、見直しをおすすめします。

コンティニュームの導入によるエネルギー効率の向上

コンティニュームは、既存のエアコンに装着するだけでエネルギー効率を向上します。エアコンの帯電をなくすことで「プラスの静電気」を解消し、熱交換効率の低下を防いでムダな電力消費を回避します。なお、電源オンのまま機器を改造する必要がないため、誰でもすぐに低コストで取り付けが可能です。動力なしで、エネルギー効率の向上が実現できます。

経費削減コンサルティングによる経費見直し

経費の最適化といっても、容易ではありません。コスト削減への取り組みは、自社内で行おうとすると、業務への負荷や時間がかかるため、なかなか着手しにくい一面があります。専門のコンサルタントによるコンサルティングの利用は、「削減率」「時間工数」「知識経験」「社内の壁」といった障害に対して優れている傾向です。また、「他社動向」「業界動向」などを考慮しながら、自社に最適な手法による実現が期待できます。

有効なコスト削減策の実施で物価高騰に立ち向かおう

昨今の急激な物価高騰は、企業にとって重い負荷となっています。ようやく活発になってきた経済活動の波に乗り遅れないためにも、コスト削減による利益確保は重要です。自社でできるあらゆるコスト削減を検討し、効果の高い方向性を見出していきましょう。コスト削減の手法には、さまざまなものがありますが、有効策でお悩みの際には外部の知見を活用するのも一つの手段です。

本記事でご紹介したサービスについては、当社のサイトでぜひお確かめください。

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