長野市の中心部、JR長野駅のほど近くに立地する県立長野図書館様。信州の近代110年にわたって集められた70万点におよぶ本や資料を収蔵し、長野県内外を問わず教育と文化活動の中心として重要な役割を果たしています。2019年には、「共知・共創-共に知り、共に創る」をコンセプトとした「信州・学び創造ラボ」を図書館3階にオープン。これからの図書館や公共空間のあり方を考える実験室として、また信州のこれからの学びの姿を体感できる場所として広く活用されています。その新しい空間のコンセプトを具現化するツールとして導入されたのが『MAXHUB「All in One Meeting Board」(以下MAXHUB)』でした。市民に開かれたスペースでのMAXHUBの活用方法と、導入によって得られた効果を総務企画課に伺いました。
(2024年6月取材)
様々な用途やシーンでフレキシブルに活用
県立長野図書館内において、“みんなが使って集まる、集える公共空間”に位置づけられる「信州・学び創造ラボ」。そのコンセプトを具現化するツールとして導入されたMAXHUBは、一般の方々によるイベントや大学が主催するオンライン講座等での利用をはじめ、図書館内の業務に関するスタッフ間での打ち合わせや、県内外の図書館のメンバーが参加する研修会やフォーラムなど、様々な用途やシーンで幅広く活用されています。
「一般の利用者の皆さんにも気軽に使っていただきたいという思いがあり、ホワイトボード機能の告知機能で、利用を促すPR画面を表示したりしています。MAXHUBの使い方をご存じの方であればどなたでもご利用いただけるので、どんどん使っていただきたいですね。コロナ禍を経て、オンラインでのコミュニケーションスキルが皆さん格段にあがっていて、MAXHUBのようなツールを使うことに抵抗がなくなっているように感じています。図書館内外の会議や打ち合わせも、可能なものはできるだけこの開放的な空間でMAXHUBを活用してやりましょうという雰囲気になってきました。図書館職員を中心とした研修会なども、一般の方々にも聞いていただきたいような内容を含んでいる場合には、この空間で行っています」
オールインワンの優れた機能で、映像も音声も雰囲気も共有
『MAXHUB』の具体的な活用方法とメリットについては、以下の3点が挙がりました。
大画面にクリアな映像を映すことができ、会場の雰囲気も共有できる
『MAXHUB』は、55型から86型までのディスプレイサイズをラインナップ。オープンスペースや会議室、教室など、使用する空間や用途にあわせて最適なサイズを選択し、高精細な画像を映し出せます。また、4800万画素の広角カメラを備え、発信者側の空間もワイドに映すことができます。さらに、高性能のマイクとスピーカーによるクリアな音声で、会話もスムーズに行えます。
「長野県はとても広く、全県で77ある市町村の公共図書館や図書館機能を担う公民館図書室などが一堂に会することはとても大変です。各自治体との会議を行う際は、現在ではほとんどオンライン併用で行われています。MAXHUBの導入以前は三脚を立てカメラをつないで、会場全体が映るように設営してオンライン会議をしていたのですが、参加者の顔が映らなかったり、音声が聞き取りづらいという不便さを感じていました。MAXHUBのカメラは広角で参加者の顔がしっかり映りますし、音声もとてもクリアですね。外部の方々のご利用でも、野外イベントや公開講座などの会場の映像を、このMAXHUBで放映するような形で使っていただくケースが多いですね。単に映像を映すだけではなく、大画面で会場の雰囲気まで共有できるのでとても好評です」
タッチパネルモニターの操作が簡単で、誰でも直感的に使える
どなたでも直感的に使える大型タッチパネルモニターの『MAXHUB』。優れた操作性で、対面でもオンラインでもスムーズに画面の共有や資料の提示ができ、ホワイトボードのように画面に文字を書き込むことも可能です。
「オンライン会議はもちろん、黒板代わりにもなってパソコンとつないで資料もサッと映し出せますし、プロジェクタよりも断然発色が良くてすごく見やすいですね。思った以上に多機能で、すべての機能を使いこなせているわけではありませんが、操作は簡単ですしとても便利だなと感じています。先日ご利用いただいた学生さんのイベントでは、皆さん直感的にどんどん使っていただいていましたが、ここにMAXHUBがあることで、使い方の質問だったり、イラストの作者についての質問だったりと、私たちスタッフと利用者さんとのコミュニケーションや対話のきっかけも作ってくれていますね。この空間の壁をなくしたこととMAXHUBの存在によって、図書館という施設としての壁も一緒に取り払われたように感じています」
キャスター付きで自由に移動できて、空間利用の可能性も広がる
『MAXHUB』は、大型キャスター付きで移動性にも優れているので、使いたいときに使いたい場所で、利用シーンやシチュエーションにあわせて使用することができます。
「定期的に対話形式のイベントでご利用いただいている団体さんがいらっしゃって、親和性を持たせてイベントを行いたいというときには、MAXHUBと椅子やテーブルを好きな場所に移動して実施されていますね。たとえば、MAXHUBを囲むように椅子を並べて写真投影し、その写真について皆さんで語り合ったりされています。大人数のワークショップやイベントでは、椅子やテーブルは使わずにMAXHUB自体をフレキシブルに移動させてホワイトボード機能なども合わせて使っていただいています」
多種多彩なイベントで活用し、一般利用の活性化も図りたい
今後の『MAXHUB』の活用予定や展望について伺いました。
「最近は、図書館同士だけではなく公民館や美術館、博物館や大学機関などと連携して様々なイベントを行う機会が増えていまして、フォーラムを行ったりもしています。現在も、連携協定を結んでいる大学の公開講座などをオンタイムで一般の皆さんに見ていただけるようにMAXHUBに映し出したりしていますが、それと同じように他機関とのイベントも公開の機会を広げていけるよう取り組んでいます。また、一般の皆さんがもっと積極的にMAXHUBを利用できるような体制を整えていきたいですね」
お客さまについてCLIENT
県立長野図書館 様
ホームページ | https://www.knowledge.pref.nagano.lg.jp/index.html |
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所在地 | 〒380-0928 長野県長野市若里1-1-4 |
施設の紹介 | 幅広い読書ニーズに応える多機能な施設。館内には豊富な書籍の他、多彩な資料も揃い、学習や調査に適した環境を提供している。また、児童向けのコーナーや学習室も備え、2019年には新しい学びのかたちを体感できる「信州・学び創造ラボ」を開設。学習とコミュニケーションの場として広く親しまれている。 |