昭和学院中学校・高等学校 様
校務支援システム スコーレの導入事例
2018.08.09

データの一元管理で、教員の負担を軽減。
教育改革も視野に入れ、校務支援システム「スコーレ」の活用をスタート

10年ほど前に、校務支援システム導入について検討を開始して以来、自校に合うサービスを模索していた昭和学院中学校・高等学校様。自校の要望をかなえる校務支援システムとしてスコーレを選択しました。利用開始から数カ月がたった同校を訪ね、スコーレに求める機能や今後の活用の方向性などについて、教務部 副部長の齋藤誠一先生にお話を伺いました。


納得できる校務支援システムを探して10年目に出会った「スコーレ」

2009年の校舎全面建て替えを機に、学校内で使用するグループウエアや校務支援システムの導入について検討を開始したという昭和学院中学校・高等学校。それまで自校で作成してきたさまざまな資料や帳票類のフォーマットを、そのまま継承できるシステムを探していましたが、なかなか納得できるものが見つからなかったといいます。
ここ数年、ICT教育が急速に進むなか、4年ほど前に教育関連のITソリューションサービスの展示会を見学。校務支援システムにも、自校の要望をかなえるものがようやくそろいはじめたと感じ、数社のプレゼンテーションを経て、ウチダエスコの「スコーレ」導入に至りました。


導入前の課題と、スコーレに決めたポイント

教務部 副部長の齋藤誠一先生

スコーレの導入前は、どのようなところで校務支援システムの必要性を感じていたのでしょうか。

「まず、生徒に関するデータを、電子媒体でしっかりと管理しておきたいと考えていました。紙でも管理はできますが、経年劣化や紛失などの不安があります。また、指導要録や通知簿などに、同じような内容を何度も転記しなくてはなりませんでした。そういったムダな作業を省いて教員の事務作業の負荷をできるだけ軽減したいということもありました。また、個人個人で管理していた生徒情報を、ほかの教員でも許可があれば閲覧できるようになっていると、さらに便利なのではないかとも考えていました」

このような課題・要望を抱えていた同校ですが、数あるサービスのなかからスコーレに決めたポイントは、どのようなところにあったのでしょうか。

「最近のシステムは、クラウドを使っているものが多いんですね。ですが、クラウドはセキュリティの心配がありますので、校内のサーバにデータを蓄積できるものが一番と考えていました。設定をすれば校内のどの端末からでも入出力ができ、セキュリティの面からはきちんとアクセス権限の設定ができること、表計算ソフトなどほかのアプリケーションとデータのやり取りができることも重要なポイントでした。それまでは担任が教務手帳などでクラスごとに行っていた出欠管理も、教科ごとに簡単にできるようになりました。成績の個人票は1ページに5人分のデータを印刷できます。高校は約1500人の生徒がいるので、紙の節約になって助かっています」


さらなるカスタマイズによって、進路や養護関係の事務作業を効率化

今後は、成績や個人情報に関するさまざまな帳票類を希望するフォーマットで出力できるよう、プログラムをさらにカスタマイズしていく予定だといいます。

「調査書や指導要録については、文科省の方針が最終的に決定してからの対応になると思いますが、成績処理や通知簿については、カスタマイズによって徐々に希望のフォーマットで出力できるようにしていきたいと思います。データを一元管理しておけば、例えば成績不振者の一覧表など、成績会議に利用する帳票類も簡単に出力することができ、とても便利になると思います」

もう1点、ぜひカスタマイズしたいと考えているのが、保健関連のデータ出力です。

「年1回の健康診断、身体測定のデータを各家庭にお渡しするのですが、約1500人いる生徒一人一人のデータを一覧表にまとめたり、1学期の通知簿に記入したりするのは大変な作業です。カスタマイズにより作業の簡素化を図りたいと思います」


今後の教育改革に対応するにもスコーレの活用は不可欠

スコーレを導入し、活用が始まって数カ月の同校。現在は定期テストの結果を入力するなど、データベースの準備と成績管理を同時進行している状況にあります。最初に先生方に定期テストの結果を入力していただいたときに、操作マニュアルが必要だと感じられたことから、誰でもスムーズにスコーレを使うことができるよう、パッケージマニュアルのほかに、学校独自の操作に沿ったマニュアルを作成したという齋藤先生。テスト結果だけでなく、学期末ごとに評定を出したり、成績会議用の資料などを出力したりすることができるようになれば、それらの操作についても簡易マニュアルを作成し、誰でもスコーレを使いこなせるような環境づくりをしていきたいといいます。

「今、高等教育では高大接続改革が進行中です。その方向性がしっかりと決まり、提出物のひな型などが確定した段階で、調査書や指導要録の出力が自動的にできるよう、スコーレのプログラムもカスタマイズしていきたいと思います。また、高大接続といえば、生徒が作成するポートフォリオとの連携についても準備を進めておく必要があります。当校では、学習支援プラットフォームを活用して、1年次から各自のポートフォリオを作成しています。受験を迎えたときに、そのデータと成績管理をしているスコーレのデータとをうまく連携できるようにし、効果的に活用していきたいと思います」

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所在地 千葉県市川市東菅野2-17-1
学校の紹介 中学校の英語授業はオールイングリッシュで行われ、ネイティブの先生と日本人の先生のチーム・ティーチングによって進められる。高校ではインターネット電話サービスを利用してフィリピンの学校とつながるなど、異文化コミュニケーションや生きた英語教育、グローバル教育に力を入れている。電子黒板やタブレットなど、ICT教材を使った授業、アクティブラーニングなどにも積極的に取り組み、自ら考え、自ら行動できる生徒の育成を目指す。部活動も盛んで女子バスケットボール部は全国大会出場のレベル。

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