高齢者介護ソフト 絆Coreを導入いただきました「社会福祉法人吉祥会 寒川ホーム」様の導入事例をご紹介いたします。
社会福祉法人吉祥会様は、1993年に神奈川県高座郡寒川町内で初めての特別養護老人ホームである「寒川ホーム」を開設。現在は特別養護老人ホーム、ショートステイ、デイサービス、訪問介護、居宅介護支援、生活困窮者就労訓練事業を運営しています。2004年に『絆 高齢者介護システム(以下、『絆』)』を導入。2021年にはクラウド型の『絆Core』を導入し、タブレットによる運用を始めました。副施設長の今村様、介護職員の内田様、事務職員の吉田様に、『絆』を使ってみてのご感想や、ICT化で目指すことなどを伺いました。
(2021年10月取材)※コロナ禍での取材のため、マスクを着用していただいております。
1993年の開設以来、地域に根差した活動を続けてきた寒川ホーム様。2019年からは新しい経営理念として「職員ファースト」を掲げ、労働環境の改善に取り組んでいます。
「介護業務は、職員の心身への負担が大きいと言われています。寒川ホームは制度や機器で職員をサポートすることによって、長く働き続けられるように配慮しています。制度面では、フレックスタイム制を取り入れて残業ゼロを実現し、有給休暇の取得率もほぼ100%となりました。設備面では、抱え上げ動作のパワーアシストを行う機器や、利用者様の様子を把握するベッドセンサーなどを利用しています。職員が明るく働ける施設になることで、利用者様の満足にもつながると考えています」(今村様)
2021年度の介護報酬改定によって、ICTを活用している介護事業所ではケアマネージャー1人あたりの担当件数を増やせるようになりました。それをきっかけに、寒川ホーム様はICT活用を進めています。クラウド型の『絆Core』を導入し、最初にケアマネージャーの業務でタブレットを使い始めました。さらに、2021年11月からは、介護職員が入力する介護記録を全てデジタル化する予定です。タブレット導入や介護記録のデジタル化についてお聞きしました。
「タブレットを使うことで、ケアマネージャーはサービス担当者会議などの現場ですぐに『絆Core』に入力できるようになりました。それ以外にも、施設の情報を利用者様に見せたり、利用者様の自宅で改修した方が良い場所の写真を撮ったりするためにタブレットを活用しています。年配のケアマネージャーにはスマホも使ったことがない人もいて、タブレットの導入前には不安の声もありました。導入後は、苦手な職員にも受け入れてもらえるように、タブレットを使いこなしている職員がサポートするようにしています」(今村様)
「これまでは介護記録をパソコンに入力してから、手書きでノートに写して保管していました。同じ記録を何回も書くので、余計な時間がかかってしまいます。紙の資料は過去の記録を探すのが大変ですし、保管・廃棄に手間がかかることも悩みでした。デジタル化すれば、こうした課題を解決できると考えています。デジタル化に向けて、介護職員は1名のリーダーと5名のメンバーからなるグループを作り、グループごとに支給されたパソコンとタブレットを使って、リーダーを中心に『絆Core』の研修を行っています」(内田様)
2004年に『絆』を使い始めてから、システムを見直すタイミングは何回もありましたが、他のシステムに乗り換えようという意見は出なかったそうです。3人とも、「使い勝手の良さに加えて、ウチダエスコのサポートが充実しているから『絆』を使い続けています」と話してくださいました。
「システムの使い方がわからないときは遠隔操作(リモートサポート)で対応してもらっています。介護保険制度については、国保連(国民健康保険団体連合会)に問い合わせなくても、ウチダエスコから詳しい回答をもらえるので助かっています」(吉田様)
「ウチダエスコには、『無理です』とか『できません』と言われたことがありません。システムを入れて終わりではなく、継続的にサポートしてもらえるので、ありがたいです。ウチダエスコの担当者には、タブレット導入前の研修も実施してもらいました。介護業界のことをよく知っているので、説明がわかりやすく、職員からも好評でした」(今村様)
『絆』への改善要望や、ウチダエスコに期待することを伺いました。
「現在はベトナム人の職員が4名います。今後はさらに外国人の採用が増えるでしょう。『絆Core』は英語、中国語、ベトナム語に対応していますが、それ以外の言語もオプションで追加できるようになると助かります。あとは、介護機器と『絆Core』の連携をもっと進めてほしいです。今は、ベッドセンサーなど一部の介護機器が『絆Core』と連携していないので、記録したデータを手動で入力しています。自動で『絆Core』に取り込めるようになれば手間が省けます」(今村様)
「ウチダエスコのサポート体制に不満はないのですが、強いて言うなら、サポートセンターを土日も開けてもらえると良いですね。国保連への書類提出の締め切り前だけでも、対応してもらえると心強いです」(吉田様)
最後に、寒川ホーム様の今後の展望についてお聞きしました。
「これからも職員を大切にして、業務の負担を減らすためにはどうしたらいいか考えていきます。そのために『絆Core』を活用したり、さまざまな介護機器を試したりしているところです。機器に関しては、夜間の見回りを減らすためにカメラを設置する案も出ています。この先は、コロナ禍でケアマネージャーの出社が難しい状況になる可能性もあります。『絆Core』とタブレットを使って、ケアマネージャーに自宅で勤務してもらうことも検討していきたいです」(今村様)
介護業界の革新を目指して先進的な取り組みを行っている寒川ホーム様。現場のご要望にお応えできるよう、ウチダエスコも努力を続けてまいります。
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