春香苑は2007年4月に開所した特別養護老人ホームです。短期入所生活介護、通所介護、居宅支援事業所などのサービスも行っています。2017年に春香苑の向かいに第2春香苑を開所。春香苑、第2春香苑ともに、開所当初から高齢者介護システム『絆』をご利用いただいています。今回は、春香苑の石井 啓一様(施設長)と、第2春香苑の山本 明美様(施設長)に、『絆』を使ってみての感想などを伺いました。
末広会 春香苑は、事業に成功した前理事長の「地元に恩返しをしたい」との思いから設立されました。その後、「もっと特養を増やしてほしい」という地元の要望に応えて、開所したのが第2春香苑です。
「“地域に貢献したい”という気持ちが強いのが末広会の特徴です。他の法人と比べて、町会や社会福祉協議会、行政機関などと連携する場面が非常に多いと感じています」(石井様:春香苑 施設長)
「春香苑では、地元の方たちと交流をもちたいと思ってきました。しかし、スペースがなくて、できなかった。だから、第2春香苑には交流スペースを作ろう、となりました。和室もあり、小さいですがキッチンもあり、地域の方たちに無償で使っていただいています」(山本様:第2春香苑 施設長)
高齢者介護システム『絆』は、2007年の春香苑開所時から採用していただいています。当時の事務長がコールセンターやシステムエンジニアの対応がよい会社を探していて、候補になった4社から選ばれたのがウチダエスコでした。石井様、山本様に、『絆』に対する感想をお聞きしました。
「以前私がいた施設では、別の介護ソフトだったので、『絆』は春香苑ではじめて使いました。経営上、管理しておきたい情報が『絆』にすべて蓄積されているので助かっています。便利な機能が豊富で、できることはたくさんあるのですが、実際は十分に使いこなせていないのが現状です」(石井様)
「私は、立ち上げのときから春香苑にいます。2007年からなので、『絆』歴は長いですね。居宅介護支援、通所介護、相談業務の各部署で『絆』を使いました。その後、春香苑の施設長を経て、第2春香苑の施設長になりましたので、今は管理職、経営側の目線で活用しています。10年以上『絆』を使ってきて感じるのは、使い勝手のよさです。『絆』は優秀。機能がたくさんあるので、使いこなすのは大変かもしれませんが、慣れると非常に便利です。経営分析や状況把握にフル活用をしています」(山本様)
続いて、現場と管理職と、異なる立場で『絆』を活用されてきた山本様に、『絆』導入のメリットを伺いました。
「ご利用者様の体調のデータがすべて入力されているので、いつでもどこでも確認することができます。例えば、利用者様を診察のために医療機関にお連れするとき。医師からバイタルデータを尋ねられたら、即座にタブレットで見せることができます。いちいち記録用紙を持っていく必要がなく、とても便利です」
「『絆』には経営状況の把握に必要な情報もたくさん入っています。データを加工し、分析すれば、施設の稼働率や利用者様の介護度の割合、認知症の方の割合、保険者の傾向などがすぐにわかります。『絆』がなければ、経理や介護など各部署の担当者に情報を提供してもらう必要があることを考えると、効率的で即座な経営判断ができていると感じています」
山本様は続けて、『絆』で事故発生報告を分析したときの話をしてくださいました。
「特定のユニットで“あざ”の発生が多いことに気が付きました。なぜだろう?と、『絆』に入力されている事故発生報告を分析したところ、寝たきりの方が多いユニットに報告が多いことがわかってきました。状態がよくない方の場合、着替えの際などにちょっとしたことで、腕がベッドの柵にぶつかることがあります。そんな日常的なことが、あざの事故発生につながっていたことがわかりました」
このように事故情報をデータとして蓄積し、分析すると、「特定の事故が多い」とか、「事故の発生頻度がユニットによって異なる」といった傾向が見えたり、その理由を推測したりすることができるのです。
「事故情報の分析は、利用者様の状況把握だけでなく、ご家族から信頼を得るためにも大事です。経営的にも非常に重要な情報だと考えています」
第2春香苑立ち上げのときは、春香苑から異動になった職員は山本様以外に4人(介護3人、管理栄養士1人)だけ。『絆』を使うのがはじめての職員が大半という状況でのスタートでした。その際、『絆』の導入はスムーズだったのでしょうか?
「ウチダエスコには、『絆』の説明会を開催してもらいました。若いスタッフが多かったので、機器へのなじみが早く、導入はスムーズでした。わからないことがあれば、電話で問い合わせると丁寧に教えてくれます。困ったときでも、遠隔操作(リモートサポート)もあるので助かっています」(山本様)
山本様は『絆』に対して「バージョンアップのたびに、使いやすくなっている」と感じていらっしゃいました。『絆』は、ユーザーの皆様から改善要望を集め、重要度やニーズを評価し、優先順位の高いものからバージョンアップのタイミングにあわせ改善しています。今回のインタビューでも、いくつか具体的な改善のご要望をいただきましたので、開発会社の内田洋行に伝え、検討することになります。こうした積み重ねの成果が、山本様の「使いやすくなる」という感想に表れているのではないかと思います。
石井様からは「私も含め、“使いこなせていない”と感じている職員向けに、『絆』の使い方講習会をやってもらえませんか?」というご要望をいただきました。ウチダエスコでは『絆』をご利用の方々を対象とした講習会を定期的に行っています。ご要望にあう講習会を検討し、ご案内させていただきますので、ぜひ、ご活用ください。
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