事例紹介 オフィス設計
大興電子通信株式会社 様
Episode:1

社員満足度が上がれば、
顧客満足度も上がる。
企業の土台を固め、ワークスタイル変革を進めるために、
オフィスリニューアルは必然だった。

2022年の創立70周年に向け、中期経営構想「D’s WAY」を掲げた大興電子通信株式会社様。
大興電子通信のあるべき姿を考えるなか、オフィスリニューアルをすることが決まりました。
なぜ、オフィスリニューアルをすることになったのか、また、なぜ、全社をあげたビックプロジェクトをウチダエスコに依頼することになったのかをお聞きしました。

目指すのは、五方よし
ステークホルダーにも貢献できる
「しあわせを追求するICT企業」

Q. 大興電子通信が掲げている
「D’s WAY」について、教えてください。

間渕氏:「D’s WAY」は大興電子通信のあるべき姿をまとめた中期経営構想で、Dは大興のDです。5年前、企業の存続、成長のためには、会社を根幹から見直す状況にありました。2022年に創立70周年を迎えるのですが、その先も存続できる企業にするために、いま私たちがすべきことをロードマップとしてまとめたのが「D’s WAY」です。

「D’s WAY」では、「①利益を出して社会に貢献する ②社員が安心して働ける ③お客さまに満足していただける」という3つの使命を掲げています。土台となる「お客さま第一」「高品質サービスの提供」「従業員満足」などを強化しつつ、2016~2021年の6年間を2年ごとに区切って、改革を進めているところです。

大興電子通信株式会社第67期報告書より

  • 大興電子通信 間渕氏

  • わが社はサービス業です。お客さまによいサービスを届けるためには、社員の満足度が高いことが必須です。そのため「D’s WAY」の1stステップでは、従業員満足度の向上に重点を置き、まずは社員の声に耳を傾けました。具体的には、毎年1回自己申告書を書いてもらい、どんなことに働きがいを感じているのか、どのようなキャリアプランを描いているのか、異動希望の有無などを聞きました。旧態依然とした人事制度を見直し、処遇の改善にも取り組みました。

2ndステップでは、新規ビジネスでの収益拡大を目指しました。クラウドやAI、デジタルトランスフォーメーション(DX)など、新しい技術がどんどん出ています。こうしたビジネス環境の変化に対応できる会社になるにはどのようにしたらよいかを考えるタスクフォースを作り、活動を広げていきました。

現在は3rdステップの真っただ中です。目指しているのは、社員だけでなく、ステークホルダーにも貢献できる「しあわせを追求するICT企業」。近江商人は「三方よし」ですが、私たちが目指すのは「五方よし」。「1従業員とその家族、2外注先・仕入先とその家族、3現在顧客と未来顧客、4地域社会や社会的弱者、5株主などの出資者や関係機関」の5つを幸せにする経営をしている会社を評価する「日本でいちばん大切にしたい会社」大賞というのがあるのですが、いずれは受賞をしたいですね。

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社員に快適な職場を
提供するために、
オフィスリニューアルは必然だった

Q. オフィスリニューアルは、
創立70周年に向けて実施が決まっていた
事業だったのでしょうか?

間渕氏: いいえ、違います。オフィスリニューアルは予定されていたことではなく、「D’s WAY」を推し進めるなかで、2ndステップの後半に実施することが決まりました。先ほど「お客さまによいサービスを届けるためには、社員の満足度が高いことが必須」と言いましたが、社員の満足度を上げるには何をしたらよいのだろうかを考えるなかから出てきたのが、オフィスリニューアルだったのです。

当時のオフィスで課題だと感じていたことのなかから2つ、お話ししましょう。
1つは、スピード感をもって業務が行えていなかったこと。仕事はチームで行うものが多いのですが、何かを決めたいことがあっても、まずは会議室の確保が必要で、その場所が確保できない状況がありました。すぐに関係者が集まり、パッとミーティングができる環境が必要でした。
もう1つは、オフィスが柔軟な発想を生み出しにくい構造になっていたことです。当時のオフィスは閉鎖的で硬直的なレイアウトになっていました。単純業務をするには効率的ですが、オープンな環境で他部署の人とコミュニケーションできる機会が少なかった。他部署との会話は、自分とは異なる発想や新たなビジネスのヒントが得られることも多いのですが、そのような機会を生み出せていないことに課題がありました。

現在の所在地には昭和63年に移転してきました。当時は新築で、最先端のインテリジェンスビルだったのですが、今となっては古めかしく、「家族にも見せたくない」「狭い、汚い、暑い、寒い」といった声が聞こえてくる状態でした。社員に快適な職場を提供するためには、オフィスリニューアルは必然だったと言ってもよいでしょう。

リニューアル前のオフィスを振り返る大興電子通信 間渕氏、源氏、小林氏

仕事が丁寧、現場重視
オフィスリニューアルは、
ウチダエスコと二人三脚で

Q. オフィスリニューアルの設計・施工を
ウチダエスコに依頼することに
なったわけですが、
なぜ、ウチダエスコだったのでしょうか?

  • 源氏: ウチダエスコとはこれまで、さまざまな業務で協業してきました。その経験から、ICTに関する提案力が高く、オフィス設計の経験も豊富なことを知っていました。だから、ウチダエスコなら安心できると思っていました。

  • 小林氏: 営業所移転の案件を、ウチダエスコにお願いしたことがあるのですが、その際、仕事が丁寧で、現場を重視してくれる会社だと感じました。リニューアルプロジェクトでは施工会社との窓口を担当し、社員との調整役になる私にとって、現場に寄り添ってもらえることはとても重要です。最終的にウチダエスコに依頼するという決裁が下りたときには、ホッとしました。

  • 間渕氏: ウチダエスコは、当社のオフィスのことを一番わかっている会社です。以前からウチダエスコには、オフィスのレイアウト図の管理をお任せしており、改修をするたびに、その内容を把握してもらっていました。しかし、最初からウチダエスコ一択だったわけではありません。オフィスリニューアルをした会社があるという情報が耳に入ると、可能なら見学させてもらい、施工会社を調べ、そのうえで、当社のことをよくわかっているウチダエスコに依頼することに決めました。必要な場合は、ウチダエスコと一緒に第三者の知恵を借りたり、試行錯誤したりして、一緒に悩み作りあげていこう、と考えたのです。

  • 小堀: 大興電子通信様に対して毎年、オフィスリニューアルに関する提案をしており、その都度、大興電子通信の皆様がオフィスに対してどのような考え方をしているのかを知ることができました。そのおかげで、気に入っていただける提案をできたのではないかと思っています。

■ 主要プロジェクトメンバー
  • <大興電子通信株式会社>
    間渕剛志氏:理事・コーポレート本部 副本部長
    源栄一氏:インフラビジネス本部 エンジニアリング部 副部長
    小林正樹氏:コーポレート本部 総務グループ チーフ

  • <ウチダエスコ株式会社 オフィスシステム事業部 第1営業部>
    北村典大:営業課 課長(プロジェクトリーダー)
    澤田忠:設計企画課 課長(一級建築士・デザイナー)
    小堀正和:営業課 課長代理(営業担当)
    楠本浩昭:設計企画課(現場管理者)

リニューアル前

会議室エリア
Conference Room Area

リニューアル後

POINT

ダークなウッドを基調としスタイリッシュな雰囲気を演出。
全面ガラスをふんだんに活用することで、光を取り入れ解放的な空間をつくりました。
また、会議予約システムの導入により、利用状況を把握し、予約・キャンセルをスムーズに行えるようになるため、効率的な会議室運用が可能になります。

コミュニケーション
Communication Space

1on1ミーティング

カフェ風ミーティング

POINT

閉鎖的な空間によるコミュニケーション不足という課題に対し、執務エリア内には全面ガラスの打合せルームや、カフェのようなミーティングスペースを取り入れました。 また大きなガラスからは暖かな日差しが入り、フロア全体が明るく広い空間を感じられる設計にしました。

大興電子通信は、目指すオフィスを実現するために、課題解決に向けたワークショップにも取り組みました。 第2回は、大興電子通信が目指したオフィス像や、社員を巻き込んで開催されたワークショップの内容などについて取り上げます。

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